2013年1月23日水曜日

石川九楊「書」


 石川九楊著の「書」を読み終えた。
大学の講義で別著「書の宇宙」から印刷されたプリントを読むことがあり、
その内容も斬新で驚かされる。
 この本も素晴らしかった。石川九楊は巨人だ。

 読み進めるにあたって、途中からポストイットを導入した。
気に入った部分に漏れなく貼り付けていった。

 昔、「教科書の重要な部分に線を引きなさい」といわれて自分なりに引いてみたら、
線の引いていない部分がほとんど無くなったことを覚えている。
 その後のことは良く覚えていないが、多分叱られたのだろう。
今回ポストイットを貼り付けるにあたって、「やたらに貼るのは…」などと考えてしまった。

 もちろんそんな考えは馬鹿らしいので、無視して大量に貼り付けた。

 写真で言えば下の方が本のはじまりで、上に向かうにつれ終わりに近づく。
ポストイットの量の分布に差異があるのは、
前述したとおり途中から導入したということもあるけれど、
何より僕が「重要なところの選別」に慣れていない、これが原因だろう。
 あとどれだけ丁寧に読んだか、というのもあるかもしれない。

 このポストイットの分布はつまり、
その時の僕の「本・文章・文字」に対する目線の変化や、
その時の僕の「本を含む周辺環境」への意識の変化を、
写真では、下から上に進む時間軸の中に可視化している。

 だから、このポストイットの集合は、いかにも「書」的だ。
書とは、このようにして作られている。

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